モールス符号の記憶法
モールス符号の記憶法には、単語カード法・合調語法・音響法があります。
■単語カード法
学生時代に英単語を憶えるときなどに「単語カード」を使われたことはないでしょうか?表に英単語を書いて、裏に日本語訳を書くアレです。 そのカードをを用いて、例えば符号Aならば カードの表に「A」と書き、裏側に「・−」と書いてそれを憶えるというのがこの方法です。 次にこの方法の長所・短所はというと
長所:憶えやすい。
短所:符号練習(特に受信)時に苦労する(不利になる)。
長所は、符号の短点を[・]、長点[−]という視覚で憶えるので、憶えやすいことです。また、単語カードに書いておけば、通勤・通学時間の電車・バスの中や、 ちょっとした空き時間に、いつでも単語カードをめくって憶えることができます。
短所は、目で見て(視覚的に)符号を憶えてしまうため、実際のモールス信号を受信した時に頭の中で音を文字( [・] と[−] )として認識する癖が付いてしまうことです。 例えば 符号Aの音を聞く => 単語カードに書いてあった 「・−」が頭に浮かぶ => 符号Aであると認識する。このような回り道をする思考回路ができてしまいます。
■合調語法
符号の短点・長点を身近な言葉の語呂に合わせて記憶する方法です。
(例) A[・−] => アレー 、B[−・・・] => ビートルズ
長所:とても憶えやすい。
短所:符号練習(受信)時に苦労する(不利になる)。
長所は、この方法も単語カード法と同様で、符号と身近な言葉の語呂を合わせておぼえるので、とても憶えやすいものと思われます。
短所は、やはり単語カード法と同様だと思います。
(例) 符号A[・−]の音を聞く => 「アレー」が頭に浮かぶ => 符号Aであると認識する。
■音響法
モールス符号をそのままの音として記憶する方法です。
長所:符号練習(受信)にとても有利。
短所:憶えづらい。
長所は、モールス符号をそのままの音で憶えるので、あまり違和感なく受信練習をはじめられることだと思います。また、受信速度を上げて練習するときにも、 上で述べた方法と違い、この方法では、符号A[・−]と来たら => A というように頭の思考回路が符号音とそれに対応する文字で直結していますので、スムースな聞き取りができ、 短期間で受信速度を上げることが出来ると思います。
短所は、憶えづらいことです。慣れない音を聞くので、語呂合わせなどと比べると、最初はなかなか符号が憶えられないかもしれません。
具体的な学習法
上記3通りの学習法のいずれで勉強しても挫折せずにやり遂げられるのであれば、結果的にはどの学習法でも良いと思います。
管理人は、「単語カード法」で符号を憶えました。でも、実際の音響受信では最初毎分20文字でも受信が出来ませんでした。短所である、回り道をする思考回路ができてしまっていました。
これを克服するために、先人の作られたパソコンの練習ソフトで符号をその音(すなわち音響法)として1符号ずつ憶え直しましたのち、1符号ずつ受信練習を始めました。
今日は、パソコン用モールス符号受信練習ソフトがいろいろあります。
その中で、管理人が作成したWindows用ソフト「トンツー事始め」をご紹介します。
このソフトは、最初の学習ステップである「符号を憶える」という学習が可能なソフトウェアで、
ソフトウェアの画面上に文字ボタンがあり、それをクリックするか、キーボードから直接文字を入力することで、その文字に対応したモールス符号音が再生されます。
符号を憶えたら、次のステップではモールス符号の音響受信を始めると思いますが、このソフトは1文字受信モードという機能があり、1符号ずつ解答するまで一時停止する受信機能が
あり、初学者には便利な機能だと思っています。
この他にも、受信になれてきたら、ひたすら符号を再生する「聞き流しモード」、アマチュア無線の旧電気通信術試験スタイルの受信モード「模擬試験モード」などの機能があります。
欧文・和文どちらも同様な機能で利用できます。対応OSは、Windows7,Vista,XP(各32ビット・64ビット)です。
ダウンロードは、=> こちら。
Youtubeで見る学習法
動画投稿サイト「Youtube」にて学習方法の動画がアップロードされています。とても参考になると思いますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
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